おねしょの治療とは?
大きく分けて薬物療法とアラーム療法があります。
1) 薬物療法
①抗利尿ホルモン(尿を濃縮して夜間の尿量を少なくする薬)
②抗コリン薬(膀胱機能を安定させ、尿をためやすくする薬)
③抗うつ薬(抗利尿ホルモンの分泌を促し、抗コリン作用も少し持つ薬)
→問診、夜尿記録、尿検査などから、お子さんの夜尿のタイプに適した薬を選択することになります。それぞれ副作用の可能性がありますので、それを十分説明した後に本人、親御さんの希望に沿った薬を選びます。
2) アラーム療法
当院では現在、音量が大きくバイブ機能もついているコードなしの「ピスコール」という機種をお勧めしています。
おねしょをするとアラーム音が鳴るパットをつけて寝ます。
おねしょをするとアラームが鳴るのですぐにおこします。
睡眠中に排尿が始まったときに排尿をストップさせる訓練を繰り返すことで、膀胱容量が増えて夜尿症が治っていきます。
必ず親御さんが起こさなければならないので親御さんが寝不足になってしまうことが欠点ですが、全く薬を使わないので副作用の心配がありません。
保険適応がないためアラーム本体やパットを自費で購入していただくのですが、当院では本体の貸し出し機を数台用意しており、できる限り対応させていただいています。
夜尿症の治療に特効薬はありません。
高学年になって宿泊行事があるからといって直前に来ていただいても、そんなに早くは治せません。
また、薬物療法、アラーム療法ともに根気がいる治療法であり、本人に治す気がなければ治療効果がありません。
当院では、8歳までは基本的には生活指導のみで経過観察し、8歳をむかえても治癒する傾向がみられず本人が治したいと強く希望している場合にのみ治療を行います。
場合によっては数年かかる場合もありますが、夜尿症は必ず治ります。
まずは受付Tel:042-390-1150までお電話ください。